こんにちは!すーくまです!
はじめましての方は、「ブログを始めた理由」も見ていただけるとありがたいです😆
さて、このブログで2ヶ月ほど書いてきましたが
「気持ちをふっと軽くする」
というのがこのブログの目的です。
ただ少し、「頑張ろう!」というメッセージが強すぎる
そんな感じがしました😅
すみません💦
そこで!
今回はふっと肩の力を抜いて読めるように
映画の紹介を気楽にしていきたいと思います😆✨
今回ご紹介するのは
「紙の月」
という映画です!
宮沢りえさん主演で、2014年に上映された映画です!
私はDVD化されたのを見て以来、
個人的にお気に入りの映画となっています😅
今日はそんな「紙の月」の魅力について
お話できたらと思います。
あらすじ
舞台は1994年。
巨額の横領事件を起こす、という物語です😨
梨花は、
光太との関係に溺れ、彼女は徐々に
顧客の預金に手をつけるように・・・。
ついには・・・😨
そんな刺激的なサスペンス映画です。
個人的評価
まず早速、この映画の個人的な評価を示します。
前向きになる度: | ★★★★★ |
---|---|
気が楽になる度: | ★★★★★ |
学びや気付き提供度: | ★★★★★ |
サスペンスだけど「気が楽になる」というのがおもしろいね。
嘘で塗り固めた主人公と安全地帯にいる自分
なぜ私がこの作品を好きなのかというと
おそらく
金や愛欲に溺れたり、
顧客の預金を横領するために
嘘に嘘を積みかさねたりしていく主人公・梨花が
汚く、かつ、人間くさい
と思ったからだと思います。
そんな巨額の横領まではしないけれども、
誰しも自分のために嘘をついたことは
あるのではないでしょうか?
自分を守るための嘘。
嘘を本当にするための嘘。
ありますよね?笑
だからこそ梨花が
すごく人間くさくて
すごく身近に感じられたのだと思います。
梨花の様子や行動を見ていると、
うわあ~~えげつねぇぇwww
でも、自分のために嘘の上に嘘を塗り固める感じ、わかるわぁ~!
そんな気持ちになりますね😅笑
自分の理性の下で、汚い自分が
「わかる、わかるwww」
と喜んでいる感じがします😅💦
それが梨花に惹かれる理由だと思います。
また、さらに汚いのが
そんな梨花を画面越しという
「安全地帯」で高見の見物をしている私自身。
まあ、映画だから当たり前なんですけどw
どんどん苦境に立たされていく梨花を見て私は
こうは絶対なりたくないわあwww
自分がまとも人間でよかったwww
と今の自分に感謝するというか、
「俺はちがう」
と優越感に浸っている感じが
ほっとするんですかね😅💦
我ながら発想が汚い😭😭😭
そんな
「梨花の人間くささ、染みるわぁw
でも、梨花にはなりたくないwww」
というギャップが「紙の月」の魅力だと思います笑
(※あくまで個人的な感想ですのでご了承ください笑)
今の自分をまるごと許せる映画かな。ここまで私はダメじゃないでしょ?っていう。
本当の自分でいられない苦しさ
ただ、繰り返し見ているうちに
また違う思いももつようになりました。
というのも
梨花は、普段の生活の中で
本当の自分でいられず苦しかったのかな
と思うようになったのです。
本当にやりたいことができず
自分の言いたいこともいえず
ただ
よき妻を演じていた。
特に夫との関係がむなしく
夫は話を聞いてくれているようで
心の底から聞いていない。
思いやりがあるようで
梨花の気持ちを自然と踏みにじる。
最終的にはなんの相談もなしに
「外国へ転勤だから(梨花の)職場に辞めるよう伝えといて」
だと!?
妻をなんだと思ってんねん!!!
これだけ自分の存在を軽く考えられていたら
そりゃ変な気も起こしますよ!!!
しかし、それについて怒りもせず
いつも笑顔でよい妻を演じ続ける梨花。
この姿を見ていると
「やはり本当の自分で生きないとダメだ。」
「他人に振り回されるような人生でいいはずがない。」
そんなことを思わされました。
梨花が夫の前で自分の感情を飲み込んでいる姿がなんともいえません。
梨花のマインドは頑張りすぎる人の心を軽くする
では、そんな梨花がなぜそんな巨額の横領といった
だいそれたことをしたのか。
梨花は、最後の場面で、梨花の横領を知った同僚の前でこんなことを言います。
「幸せだったんです。幸せだけどいつか終わるなあって。・・・悲しいんじゃなく当たり前に、だってそういうものだから。本物だけど本物じゃない。はじめから全部偽物。」
「偽物なんだから壊れたっていい、壊したっていい、怖くない・・・そう思ったらなんだか体が軽くなったみたいで・・・ああ、あたし自由なんだ、って。だから、本当にしたいことをしたんです。」
この言葉を聞いてまさにこれは
夢の中にいる感覚と一緒だなあと思いました。
なんか「あ、これ夢だ。」ってわかったら好き勝手にしたことありません?
どうせ夢なんだからどうなっても大丈夫やー!って。
夢を夢だと気づくように、
梨花は
全て偽物なんだ、いつか終わるものなんだ
と悟ったのだと思います。
学生のころにやったボランティアも。
夫との関係も。
光太との関係も。
仕事も。
そして、お金も。
全ていつか終わる、ということは全て偽物。
この人生もいつか終わる。
ということはこの人生も偽物。
じゃあ、好きなことしないと。
と思ったのでしょう。
これまでの出来事で
点と点であったものがつながり、
線になったのだと思います。
本物の人生だと思っていたから
「やりたいことはできない」
偽物の人生だとわかったから
「やりたいことができる」
なんだか悲しいなあと思いました。
梨花は本当にゼロか100かの人間だったのでしょう。
そんな梨花の考えを感じ取り、
自分の思うようにいかなかったり
しんどかったりする人生だけど
自分の欲にも従いながら
楽しく生きていけれたらいいよなあ
としみじみ思いました。
梨花は不器用すぎた。
我慢をしすぎた。
自分を偽りすぎた。
そんな風に思いました。
ただ、
梨花のように自分を偽って
よく生きようと頑張りすぎている人にとって、
梨花の
「人生いつか終わる物なんだから
自由に生きないともったいない」
というマインドは心を軽くしてくれる存在なんじゃないか、と思います。
梨花のマインドを少しもちつつ、自分の人生を本物の自分で生きられるとそれが一番いいですよね。
まとめ
自分をよく見せる生き方
波風立てずにすませる生き方
そんな生き方によって自分を苦しめている人も
いるんじゃないでしょうか。
少なくとも私はそれにあてはまります。
よき父親であり
よき夫であり
よき友達であり
よき息子であり
よき部下であり
よき先輩であり
よき・・・
いろんな肩書きがある中でつい
「よきもの」
であろうとしてしまいます。
そんなまわりからの目や評価に
振り回されることなく
自分のことを大切にしながら自由に
楽しく生きられるといいなあと
この映画を見返しながら
思いました。
法に触れない程度にね笑
今回も最後までありがとうございました!